小学校高学年になると思春期が始まって反抗的になるとよく言うけれど、反抗期がないまま気付けばもう中学生。
反抗がないのは助かるけれど、このままで大丈夫なのか不安・・
そんなご家庭もあるのではないでしょうか?
「思春期=反抗期」という認識がある中、反抗期がないと感じる親御さんも近年増えてきているというデータがあります。
“小学校から高校にかけて反抗期と思える時期がなかった”と親御さんが回答したのは男の子の場合で42.6%、女の子の場合で35.6%
明治安田生活福祉研究所ときんざいが行った「親子の関係についての意識と実態に関する調査」による
なんと、全体の3〜4割強の方が反抗期がなかったと感じているとのこと。
反抗期がないのはいいこと?それとも良くないこと?
心配しなくて大丈夫なパターンとそうでないパターンとがありますので、4つのパターンについて解説していきます。
筆者紹介
3児の母。長女は思春期に足を踏み入れたばかりの小学校中学年。長男は思春期予備軍の小学校低学年です。
自らの体験も交えながら、同じ悩みを持つ親御さんの問題解決に向けてお役に立てる情報を発信していきます。
沼田晶弘著『もう「反抗期」で悩まない!親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法
1 反抗期と上手に付き合えている
2 親子の考えが似ているためそもそも反抗が起きない
3 親が子どもの主張を抑え込んでしまい、子どもが反抗することを諦めてしまっている
4 まだ反抗期が始まっていない
ジャンプできる目次
1 反抗期と上手に付き合えている
反抗期とは、子どもが自己主張できるようになった成長の証。
反抗の裏には主張(理由)があることを親が受け止め、一方的に否定をするのではなく対話をすることができると、子どもの自己主張と上手に向き合っていくことができます。
このことを自然にできていると、そもそも子どもが反抗していると感じずに、親も子もお互いストレスなく付き合えているという理想の形です。
これが自然にできるなんて自分には考えられませんが、そのようなスーパー親御さんがいて“反抗期はうちにはなかった”というご家庭があるのも事実。
是非ともその領域に近づきたいものです。
2 親子の考えが似ているためそもそも反抗が起きない
親と子の考え方や価値観が似通っているため反抗=自己主張が起こらないケースもあります。
そもそも親が「反抗された」と感じるのは、子どもに対して「こうなって欲しい」「こうした方が大人になってから苦労しない」などの期待が少なからずあるから。
その期待に反した発言や行動を子どもが取ったときに、「反抗された」と感じるのです。
つまり、親の「こうなって欲しい」が子どもの「こうなりたい」と同じであれば衝突が生まれず、反抗する必要もないということです。
我が家の場合、私と思春期に足を踏み入れたばかりの娘の性格は似ていますが、考え方や価値観が全て似通っているとは言えません。
そのため衝突はしばしば起こりますが、反抗=自己主張であることを頭の片隅に置いておき、主張(理由)を聞いて対話をするよう努めています。
こちらの余裕のない時にこそそのマインドを!と思ってはいるのですが、中々いつもできるわけではないので日々トレーニングです!
3 親が子どもの主張を抑え込んでしまい、子どもが反抗することを諦めてしまっている
主張しても親の考え方に抑え込まれてしまう、そんな経験を繰り返した子は、いつか疲れてしまって反抗することそのものを諦めてしまいます。
そのため反抗がなくなるのですが、その状態は非常に危険です。
少しずつでもいいので、対話の機会を増やして「そうか、ここは自分の考えを主張してもいい場所なんだ」と子どもが思える居場所に変えていくことが重要です。
完全に諦めた、とはいかないものの、「あー、言っても無駄だしな・・」と口をつぐませてしまっているなと感じた経験は私にもあります。
でも、仕方がないとも思います。親だって、親として成長途中。そのことに少しでも早く気づいて、できることから変わっていったらいいと思うんです。
4 まだ反抗期が始まっていない
成長には個人差があります。イヤイヤ期が2歳手前から始まる子もいれば、3歳の後半に差し掛かってから始まる子もいるのと同じように、思春期における反抗期にも早い、遅いはあります。
もちろん早いからダメ、遅いからダメなどということはありません。
自己主張が始まるタイミングはそれぞれなのです。
もしこれから自己主張期がやってくるのだとしたら、是非とも主張を聞く姿勢を持ち、理由を聞いて対話することを大切にしていただきたいです。
急に全てがうまくいくわけではありませんが、その心持ちひとつで、親も子もいい方向に変わっていけると信じています。
まとめ
反抗期がない、と言っても理由は様々。
不安になる必要がないほど親子関係を順調に築いている方もいる一方で、知ってか知らずかお子さんを押し込めてしまっているケースがあるのも事実です。
このサイトに辿り着いてくださった方は、このままでいいのかな?どうしたらいいのかな?と不安を抱えて来てくださったのだと思います。
そんなあなたなら大丈夫。
子どもも親も、成長途中。
悩みながら、迷いながら、笑顔で前を向ける方法を一緒に試していきましょうね!