「これはダメ!」「それもダメ!」
何か理由があるからこその「ダメ」とはわかっていても、ダメダメ言っているとお子さんも親御さんも嫌になってしまいますよね。
命に関わる危険なことや周りに迷惑をかけるからダメ、など譲ってはいけないラインはもちろんありますが、例えば「後が大変になるから」という親の都合での「ダメ」は、工夫次第で「いいよ!」に変えることができます。
我が家も3人分のイヤイヤ期を乗り切りましたが、「そこに落書きしちゃダメ!」「それは触っちゃダメ!」など、はじめは「ダメ!」ばかり。
昔クレヨンしんちゃんで「ダメダメダメダメなんでもダメダメ・・」という凄い歌詞の『ダメダメのうた』という主題歌がありましたが(あ、世代がバレる笑)、グサッと刺さります・・
でも親御さんだって、「ダメ!」より「いいよ!」を増やして笑顔でお子さんと過ごしたいですよね。
そのためには「範囲を区切ってあげた上でおもいきりやらせてあげること」が大きなポイントです。
ここでは、3人のイヤイヤ期を経験する中で少しでも「いいよ!」を増やすために試行錯誤して生まれた「ダメって言われなくてお子さんもハッピー」「ダメって言わなくてよくて親御さんもハッピー」になれる知恵をご紹介します。
筆者紹介
3児の母。長女は小学校中学年、長男は小学校低学年、次男は年少園児。
自らの体験も交えながら、イヤイヤ期を前向きに乗り切りたい親御さんの問題解決に向けてお役に立てる情報を発信していきます。
>>おもいきりやらせてあげる、その前に・・
>>汚してもいい環境をつくる
>>お好きにどうぞエリアをつくる
>>ダミーをつくる
ジャンプできる目次
おもいきりやらせてあげる、その前に・・
「ダメ」と言わずにおもいきりやらせてあげるのがいいのはわかっていても、その後親が大変になるのは避けたいもの。
片付けに時間を取られてお子さんと触れ合う時間が減ってしまったり、片付けが大変でおかあさんやおとうさんが不機嫌になってしまっては元も子もありません。
ですので、おもいきりやらせてあげるには「範囲を区切ってあげる」ことが非常に重要です。
それでは具体的な作戦をみていきましょう。
汚してもいい環境をつくる
透明シートを用意する
学習デスクに敷くような透明なシートをお子さんの人数分用意しておくといろいろな場面で活用できます。
絵を描くときにはもちろん、のりを使うとき、絵の具で遊ぶとき、粘土で遊ぶとき、スライムで遊ぶときなどシーンは様々。
紙からクレヨンや絵の具がはみ出ても、汚してもいい前提のシートがあれば全然問題ありません。
プラスチック製のシートを選べば、あまりにもシートの汚れが気になるときにはメラミンスポンジでさっと拭けばOK♪
使いまわせるので新聞紙や広告を敷くよりもゴミがかさばらずエコの面からも◎
プレイマットを敷く
床の傷が気になる場合は、プレイマットを敷いてみましょう。
積み木やブロックをガシャーン!とおもいきりひっくり返す遊びが好きなお子さんは多いと思いますが、「ここならいいよ!」と言ってあげられる場所があると親子共に嬉しいですよね。
お好きにどうぞエリアをつくる
“シールを好きに貼っていいよエリア”を決める
お菓子のおまけやお友だちとの交換などでゲットしたシールを、床や家具などに貼りたくなるのが子どもというもの。
でも、親としては「ちょっと待ったぁぁ!!」ですよね^^;
“シール剥がし”なる便利グッズが100均で売っているとはいえ、のり跡を取るのは結構大変な作業。
それならはじめから“ここだけはシールを好きに貼っていいよエリア”を決めてしまって、お子さんが貼りたいときに自由に貼れる環境を用意しましょう。
我が家ではこんな感じで自分のおもちゃ入れが“シールを好きに貼っていいよエリア”になっています。
“落書きしていいよエリア”を決める
シールペタペタ以外にもお子さんが大好きな「落書き」。
お絵描きはたくさんしてほしいからクレヨンなどを用意したものの、紙以外に描きたくなるのが子どもの心理。
我が家でも新居に引越してすぐ、当時イヤイヤ期真っ只中の長女に買ったばかりの木製テレビボードにクレヨンで落書きされました泣
そんなときには段ボールの出番。
実際の家具ではないけれど、子どもにとっては家にも机にもなる立派な家具。
我が家では一時ダンボールハウスもあり、クレヨンで落書きしたり、時には庭に出して絵の具で塗ったりと自由に落書きを楽しんでオリジナルハウスを作っていました。
ダミーをつくる
子どもが触りたがるものって、大人が触ってほしくないものが多かったりします・・。
壊れたら困るので流石に「ダメ!」と言わざるを得ませんが、大人が普段使っているものだったりするので、触りたくなる子どもの気持ちもわかります。
そんなときに役に立つのが「ダミー」。
我が家ではDVDのキラキラした裏面を触りたがる子どもたち用に、破棄する予定だった白いDVD-Rに子どもの好きなキャラクターの絵を描いてダミーを用意しました。
ここでのポイントは、「これならいいよ」と渡すのではなく、しれっとDVDレコーダーの上に置いておくこと。
子どもの“ダメとわかっていても触りたくなる心理”を逆手にとって、実は触ってもいいダミーだけをよく目につく場所に置いておくのがコツです。
パソコンのキーボードも大好きなので、実家から使わなくなったパソコンのキーボードを拝借し、ダミーとして置いてあります。
イヤイヤ期の子だけでなく、小学生もカチャカチャしてよく触っていますよ。
最近ではプッシュポップでもキーボードタイプが売っているのでそれも喜びそうですね。
「ダメ!」を完全になくすことは難しいですが、少しの「ダメ」を「いいよ!」に変えられるヒントになれば嬉しいです!